前回のブログの続き・・・少し不自然な興奮を見せた、
トイプードルのパピーのお話を続けていきたいと思います!


前回のブログはこちら

http://the-dog-space.com/training/2554/





通常よくパピーが見せる “ 何でも楽しい〜♪ ” 行動とは違い、
違和感を覚える感覚の興奮度合いを見せていたこの子。


おもちゃに焦点が合わずに振り回して遊び続ける様子や、
更にはママや私に大しての執拗なマウンティング。
無意識に発せられる突発的な声。



“ それダメね、 落ち着こうね ” を教えるよりまず、
なぜそのようなことが起こってしまっているのか?
その原因を探ることから始めました!





カウンセリングの際は、 本当に細かいところまで伺います。
表面的に現れているその行動は、
普段のご家庭内でどのように習慣付けられていったのか?

一番大切な “ キッカケとなるもの ” を探るために、
お伺いした幾つかのキーとなるものをつなぎ合わせて、
その子が今どんな状況なのかを一緒に探っていきます。



パピーだから、 とか。
成犬だから、 とか。



そんな固定概念は一切持たずに、
“ 今 “ その子に起こっている状態をフラットに見る・・・
ということが大切になってくるからです。



犬の行動を変えてしまう理由の大半は、
その犬の心の状態が “ 何らかの刺激 ” によって
左右されてしまうことがとても多いので、
その心のスイッチを変える原因究明がとても大切なのです。





この子の場合、 色々と複雑なものが絡み合っていました。



・過度なクレートトレーニング
・過度なブラッシング
・定期的なイベントごとへの参加
・“ マテ ” などの指示の多用
・ご家庭内の事情による諸々の変化
↑ の状況の中での歯の生え変わり      などなど。



これはほんの一部ですが、 どれもこの子にとっては
ちょっとオーバーしすぎていたのかもしれません^^;
習い事が多い子供みたいな感じ?



それが自分自身ではどうしても収集することが出来なくて、
フラストレーションが溜まってしまっている状態。
ママとお話して、 少しでもリラックス出来る時間を
提供してあげられる方法を探っていくことになりました^^





パピーの時期は柔軟性が高く、
また “ 犬の社会化 ” という言葉が浸透してきていることから、
様々な場所でイベントなどが行われています。



もちろん、 ストレスなく暮らす上で “ 社会化 ” はとても大切ですし、
その子の持つ個性を十分に伸ばすには
そのような社会化の場を経験させることはとても大切です。



しかしそれがその子のキャパに見合っているのか?
をしっかりと見極めることが出来なければ、
“ 社会化をしている ” ということだけにフォーカスしてしまい、
逆に望んでいなかった状態になってしまうこともあります。





社会化 < キャパ





ここでいうキャパは “ 怖い ” などの感情面はもちろん、
“ 楽しい!” の先の興奮の入りやすさのことも指しています。



その子がその状況の中で落ち着いて居て、
冷静に物事の判断が出来る状態が理想的な “ 社会化 ” です。
楽しそうにしているから良いということでもなくて。
状況の判断をしっかりとしながら、
自分自身で感情のコントロールも出来るようにしてあげたいですね^^





愛犬の行動で何か気になることがある時、
それは日常生活のどこかにしがらみがあるものです。
その原因をしっかり探り、 犬の状態を理解し、
その上でどうケアしてあげられるのか?



“ その犬自身の状態を理解する ” 



愛犬の本当の心の声に耳を傾けてみてくださいね ♪