こんばんは。
愛犬のしつけ出張トレーニング
the dog SPACE , ドッグトレーナーの馬場はる香です。
先日、お散歩代行中のワンちゃんと道を歩いていた時のこと。
一人のお婆さんに話しかけられました。
「 小さくて可愛い子だね。ポメラニアン? 」
やっぱり小さくてフワフワしている子犬は、
どこを歩いていても比較的声を掛けられますね^^
話を聞いてみると。
近くに住む息子さんがチワワを飼っているそうで、
家に遊びに行くたび、一緒にお散歩に出掛けられるそうです。
でも一つ問題があるみたいで。
「 その子が歩かなくてね。まだ子犬だからだろうけど・・・ 」
家では怪獣のように暴れまくっているけれど、
いざお外に出ると固まって一歩も動けないんだそうです。
「 小さいから、お散歩はしなくてもいいのかね?家の中で走り回る程度でじゅうぶ・・・ 」
!!!
「 お散歩が要らない犬種なんて、この世の中にはいませんよ^^! 」
ちょっと焦って、でも冷静に・・・・
あまり話し込む時間も無かったので、
ざっと重要なことをペラペラと話してしまいました。笑
やっぱり、そうなるよなぁ。
人間からしたら何でもない外の世界。
でも、犬からしたらどうだろう?
初めて “ くびわ ” というものを自分の首にはめられ、
初めて “ リード ” というものでつながれ、
歩いたことのない感触。 —– コンクリート、マンホール、排水口の溝、芝生、段差 —–
見たこともない大きな物。 —– 電信柱、車、バイク、自転車、行き交う人々 —–
それはそれは大きなもの。
“ だいじょうぶだよ、歩こう!”
なんて引っ張られたって、
その場にいるだけで精一杯だったり。
初めは “ お散歩 ” の意味や楽しさを知らない子だっている。
「 その子は怖がらずに、よく歩けてるわねぇ。」
お婆さんは羨ましそうにその子を見つめていたけれど、
この子だって、こんなにすぐに歩けたわけじゃない。
初めは一歩も歩けなかった。
地面の匂いさえ嗅ぐことが出来なかった。
それを少しずつ、少しずつ時間をかけて・・・
ようやくこうやって “ 楽しくお散歩 ” が出来るようになったんです。
もちろん初めから何の躊躇なく(笑)歩ける子もいます。
でもやっぱり初めてのものに対しては、
月齢にもよりますが “ 警戒心 ” 故に怯んでしまう時も多かったりします。
そこで
「 じゃあお散歩、行かなくてもいいか」
ではなくて、
「 どうやったらそれが “ 恐怖の対象 ” ではなくなるか」
の選択肢を持っていただきたいと思います。
“ 怖いまま ” で終わらせるか。
それとも、
時間を掛けてでも “ 大丈夫かも ” の許容まで持っていってやるか。
私は、後者のような飼い主さんが多いことを願います。
次回から “ 犬の社会化 ” について、書いていきたいと思います。
本日の記事は以上です。
愛犬のしつけ出張トレーニング
the dog SPACE ,
ドッグトレーナー
ホリスティックケア・カウンセラー
馬場 はる香